理想のパートナーかどうかを見極めるには、まず、相手のことをよく知る必要があります。メガネも同様。より深く理解することで、自分にとって何が理想的かが分かってまいります。メガネの印象、サイズ選びにまつわるエトセトラ、そして、日々のケア。ここで紹介する知識が、あなたとメガネの距離をいっそう縮めることでしょう。
掛ける、もしくは掛け替えることで、いつもとは違う自分を演出できるのもメガネの魅力といえるでしょう。それでは、なりたい自分へ近づくためにはどのメガネを選ぶとよいのでしょうか。ここでは主に4つのタイプに分類し、各印象へと導くメガネの形をお教えします。
上品・優雅さCLASSY
天地幅が狭めで両側がやや吊り上がったシェイプのメガネには、気品や優雅さが漂います。例えばヨーロッパでは、フォックス型のメガネは女性をエレガントに見せる形として広く知られています。シンプルなメタルタイプもイメージアップに貢献してくれることでしょう。
FRIENDLY親しみ・穏やかさ
丸みのある形のメガネは印象を柔らげる効果があります。クラシックメガネの代表格で、昔から親しまれているボストン型はその最たる例といえるでしょう。卵を横に倒したようなオーバル型も、横長の緩やかなラインがあなたを優しい表情へと導いてくれます。
おしゃれ・個性的FASHIONABLE
リム上部が角ばったクラウンパント型や正円のラウンド型は、周囲と差別化を図れる個性的な表情が魅力です。どこか前衛的な印象を抱かせ、センスの良さを振りまくこともできるでしょう。正面と横顔にギャップを生む、丸みのあるリムのコンビフレームもオススメです。
INTELLIGENCE知的・スタイリッシュ
スクエアタイプのメガネには誠実さや精悍さを伝える力があります。黒縁のシンプルなウェリントンタイプであれば、ビジネスの場でも有用です。また、目元に力強さを生むブロウラインやナイロール、知的な印象を与えるリムレスタイプもおすすめいたします。
ひとえにフレームと言いましても、これまでに様々な素材が取り入れられ、ありとあらゆる形が誕生してまいりました。それぞれにおいて見え方や印象、掛け心地も違ってまいります。各特性を心得ておけば、きっとメガネ選びがもっと楽しくなってくるに違いありません。
MATERIALフレームの素材は主に2種類ございます。シャープなメタル素材と表情に柔らかさを添えるプラスチックです。それらを組み合わせたコンビネーションフレームも覚えておくとよいでしょう。それでは、各素材について詳しく解説していきます。
PLASTIC
パルプや綿花を主原料とするアセテート製が一般的で、加工がしやすく、多彩な色柄や艶が特長でございます。昔はセルロイドが主流だったことからセルフレームとも呼ばれています。
メタルとプラスチックを組み合わせたフレームです。金属パーツの飾り、プラスチックの彩りといったデザイン性に加え、各素材の特性を活かした機能性も特筆すべき点といえます。
COMBINATION
SHAPEフレームのフロントデザインはメガネの“顔”ともいえるもの。それぞれの形状により、相手に与える印象もだいぶ変わってまいります。そのバリエーションは多種多様ですが、中でも代表的な9タイプをご覧いただきましょう。
メガネを長年愛用していらっしゃる方でも、意外とご存知ないのがメガネのパーツではないでしょうか。ここでは、特に重要な8つのパーツについて説明いたします。それぞれの名称や役割を知ることで、店舗のスタッフとの意思疎通もスムーズにはかれることでしょう。
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テンプル
TEMPLE
智(ヨロイ)から先の耳に掛かる部分で、英語の“こめかみ”に由来しています。どなたの顔の幅にも柔軟に対応できるよう、ある程度の弾力性を持たせているものが一般的です。
智
END PIECE
ヨロイとも呼ばれる、リムとテンプルの繋ぎ目の部分の名称です。こちらへ、スタッズを始めとする装飾具やブランドのアイコンをデザインエッセンスとして加える場合もございます。
鼻パッド
NOSE PAD & PAD ARM
メガネを鼻で固定させる部分になります。テンプル同様フィット感を左右する部位であり、金属の足がついたクリングス型のほか、フレームと一体となったタイプもございます。
レンズ
LENS
近視・遠視・乱視を矯正する「単焦点」と、1枚のレンズの中で境目なく徐々に度数が変化していく「累進」がございます。レンズを入れることで、メガネは完成品となります。
丁番
HINGE
フロントとテンプルをつなぐパーツで、英語読みのヒンジも今では定着しています。テンプルの開閉を可能にする唯一の可動部ともいえるため、負荷に対する耐久性も重要な要素です。
先セル
TEMPLE TIP
モダンとも呼ばれる金属製テンプルの末端に被せたプラスチックパーツです。かつてはセルロイド製が大半だったことから名残が名前に表れています。今はアセテート製が主流です。
リム
RIM
レンズを囲み固定する部分です。デザインを決定づける要所であり、大きく分けて全体を囲ったフルリム、上枠のみのハーフリム、下枠だけでレンズを支えるアンダーリムがあります。
ブリッジ
BRIDGE
鼻上部にかかる部分をいい、正面から見ると、左右をつなぐ橋のように見えることからその名がついたとされています。また形状や彫刻によりデザインのポイントにもなります。
いくらメガネのデザインが優れていても、掛け心地が悪くてはお話になりません。洋服を選ぶときのように、メガネもサイズ選びには注意を払うべきでしょう。ここでは、適切なサイズを知る大切さと共に選び方についても解説していきます。
SIZE OF GLASSES
テンプルの内側に目を移しますと、ブランドロゴやモデルネイムと合わせ、レンズの幅やテンプルの長さなどを表す数字が刻まれております。自分に合う数値を知っておくことでより適切なメガネを選ぶことができます。テンプルの内側のこの数字。
何を表す数字か
知っていますか??
HOW TO
CHOOSE
THE BEST
GLASSES?
サイズは合っているとしても、自身の顔とのバランスが悪ければ理想の相手とは言えません。それでは、顔とメガネの最適なバランスとはいかなるものなのでしょうか。そのチェック項目をご紹介いたします。
レンズの中心に
黒目がきていますか?
メガネをかけた時に、レンズの中心部に目の黒い部分が収まっているかを確認しましょう。黒目が中心にきていることで自然な表情となり、最大限の視界も確保できます。
メガネの幅は
合っていますか?
基準は顔の一番広い部分と心得ましょう。顔幅と同等、もしくはやや狭めがちょうどいいサイズとなります。それより広くなりますと輪郭のバランスが崩れてしまいます。
メガネの天地幅は
適当ですか?
リムの天地幅は眉から顎までの長さを1/3に等分した長さがもっとも自然とされています。極端に浅いものや深いものですと、顔の大きさを強調させる場合もございます。
レンズは単焦点や遠近両用、度なしなど、バリエーションがさまざまでございます。
視力やシチュエーションなど、メガネを使う方と使い方によって、レンズに求める内容も異なってくるでしょう。
そこで、各々に最適なレンズとプライスについてご案内いたします。
やっと巡り会えた理想の相手とはより長く付き合っていきたいもの。ただ、長期間の使用によりメガネがずり落ちやすくなる、歪みが生じるなどの問題も出てくるでしょう。店頭では、オンラインストアで購入したモデルのメンテナンスも含め、様々な悩みに対応いたします。
フィッティング
ご購入時は個々の顔の形や好みの掛け心地に応じて調整しお渡しします。また、長期間の使用で生じる歪みなどの問題にも対応いたします。
ネジ締め
ネジの緩みを補正し紛失や破損にも対応いたします。※特殊な純正ネジは取り寄せ(別途パーツ代が必要)となる場合もございます。
パッド調整・交換
鼻パッドを調整し、良好な掛け心地をキープいたします。また、外れてしまった場合の補修やパッドの付け替え(有料)も可能です。
視力チェック
年々視力が変化していく以上、正確な数値を知るのも大切です。定期的な検査により、その時々に合う理想のレンズを提案いたします。
メガネとの良好な関係を築いていくためにはメンテナンスも欠かせません。皮脂や整髪料などの汚れがついたままですと、素材を傷める場合もございます。日々お肌をケアするように、メガネも洗浄し清潔感を保ちましょう。ここでは、その手順について説明いたします。
セリート(メガネ拭き)と専用クリーナーをご用意ください。専用クリーナーがない場合は水で薄めた中性洗剤でも代用できます。
※一部水洗いが出来ないフレームがございます
埃や塵がついたままカラ拭きしてしまいますと、レンズに傷がつく原因となります。まずは水道水で軽く洗い流しましょう。皮脂などの油汚れは水道水では落としきれません。その場合は専用クリーナー、もしくは中性洗剤を薄めた水をご活用ください。
ティッシュペーパーで表面の水滴を拭き取ります。こすらずに水滴を吸わせるイメージで軽く押さえることを意識してください。
メガネ拭きで仕上げていきます。レンズを拭く際は、リムをサンドイッチを持つような力加減で軽く持ちながら行いましょう。
皮脂や整髪料が付着しやすいテンプル部分は入念に。店頭では超音波洗浄やプラスチックフレームの磨き(有料)も承っております。
メガネを掛けない時は、その置き方や保存法にも注意が必要です。テーブルへ置く際には、テンプルを開きながらレンズ上部が下になるように置きましょう。また、保存する際は右テンプルが外側になるように重ね、専用ケースへ収納しておくことをおすすめします。
レンズを下に向けてメガネを置くのはやめましょう。テーブルと接地した部分に傷がつく恐れがあります。また、テンプルを頻繁に開閉させたり、片手で扱う行為も極力避けた方がよろしいかと。やがては、ネジの緩みやフレームの歪みに繋がる恐れもございます。